絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

父からの手紙

部屋の片付けをしていたら、父からの手紙が出て来た。

 

たぶん当時25歳くらい。地方公務員をしていて、ひとり暮らしをしていた。

高校を卒業して、お金のため、生活の安定のために選んだ仕事だ。


自分に合わない仕事を続けるのが苦しくなっていたけれど、かといって次の仕事のアテも貯金も大してなく、実家に戻るのも絶対に嫌だった。

 

仕事を休むようになり、職場の人と話す気力もなくなり、お昼休みも逃げるように外へ出るか、ヘッドフォンで耳を塞ぎ、不貞腐れ、生意気で覇気がなく...扱いにくい人間だっただろう。

当時を思い出すと、周りの方々に申し訳なかったと本気で思う。


辞める覚悟をして、意を決して実家に報告に行った。

 

父は人の話を最後まで聞かず、怒鳴り散らし、気に食わなければ出てけと言う人で、報告は気が重かった。

 

しかし、精神的によほど参っていたのだろう。

私は話しながら息が出来なくなるほど泣きじゃくり、頭が痛くなって、その晩は実家に泊まった。

 

安定した仕事を辞めること、お金が無くなること、ひとり暮らしが出来なくなること、不安だらけだった。

その時、父がなんて言ったか覚えていない。
怒鳴られた記憶もない。
それほどに、弱々しかったに違いない。


朝起きると、広告の裏に父からのメッセージがあった。


父とは分かり合えないと思っていた。
喧嘩をするのも面倒で、結婚してからも心の距離をずっと保っていた。

 

三年前に亡くなり、今こうして振り返ってみると、父は父なりに私を愛してくれたのだと思う。

私が欲しい愛のカタチではなかったけれど。


お互いに頑固で気性が荒く、未熟なもの同士だから仕方ないよね〜(笑)

お父さん!今ようやく、前向きに希望を持って生きる生き方を始めたよ〜〜

 

まぁ、何とかなるよね!

 

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この文章は、2017年8月にFacebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

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彼方此方の橋で

残された者の人生が、それぞれ始まる

 

NHKドキュメント72hours

長崎のお盆、爆竹で賑やかに、亡き人を極楽浄土に送るドキュメントを

猫のユキをお腹に乗せて見ながら涙する

死者を出したことのない家など無い、お釈迦様の例え話を思い出す


お盆とは、死者との距離がぐっと縮まる橋のようなものだ

亡き人への想いを語り、生きる人たちの今に光を下ろす

どんなに悲しくとも、今日を生きて行く

それが死者への葬いなのだと


上野の不忍池に一面に咲く蓮の花を見て

極楽浄土とはこんな感じかと、多くの魂に想いを馳せた

帰って気付けば8月6日であった

そして、お盆のあいだ中ずっと、蓮の花を描いている

気にしていなくとも、ちゃんと繋がっているのだ

自分の感覚を信じようと心に誓う


あちらこちらで偲ばれて、贅沢三昧であろうかと

夜食のカップラーメンで夫を偲んだ

想い想われ、彼方此方の橋で

そちらはどうかと話に花が咲いているに違いない

 

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蓮の花 制作過程 2018.08.21

 

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花のように風のように海のように

家からバスで10分少々の大型ショッピングモール、遊歩道に面した店でサンドイッチを食べていた。

妖精舞踏音楽会での個展が終わって一息つき、心の中はかつてないほどの充足感に満ちていた。

ふと気づく、かつてこの場所、同じ店のカウンターで、ぽろぽろと涙をこぼしながらメールをしていたことを
 
 
夫が亡くなって、今年の9月で丸5年になる。

その日も何か用事があって来たのだろう。葬儀まで数日空きがあり、お昼をとりながら葬儀の案内やお知らせを友人、知人らにしていた。

時を経て、同じ空間での、あまりに違う気持ちの対比。

今は幸せだとか、元気になって良かったとか、そういう感情はない。

人は、ずっと同じ気持ちで過ごすことなど出来ないのだという思いが湧く。

喜びも悲しみも、抱え続けることなど出来ず、時は移ろい私は変わり続ける。
 
 
余裕の無いほどに、精一杯に生きて来たから、後悔と言って思い浮かぶことがない。

思い悩んだり出来なかったことも含めて、その時々の最善最良だ。

悲しがったり、悔しがったり、泣いたり笑ったり、私は今も忙しい。
 
 
いろんなものを飲み込んで、すべては流れ移ろいゆく。

握りしめずに、心を大きく開いていこう。

子どものように素直に、泣いたり笑ったり、時に大喧嘩をしたりしながら

一瞬一瞬を思いっきり生きようと思う。

 

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個展ご案内ハガキ&作品紹介フライヤー

銀座ギャルリーラーでの9月個展のご案内ハガキ、作品紹介のフライヤーが完成しました!

 

ご案内ハガキ、ご希望の方がいらっしゃいましたら、メールにてお知らせ下さい。

 

お店や事務所にご案内ハガキ、ハガキ&フライヤーを置いてもいいよ〜という方がいらっしゃいましたら、ご協力頂けますと幸いです。

 

フライヤーはA4サイズ、4つ折りにするとブックレットの様になります。

 

ご案内ハガキ、作品紹介のフライヤーは個展会場でも、お手に取って頂けます。

 

個展開催まで、あと一ヶ月と少し、今日から新作に取り掛かります。

 

皆さまにお逢い出来るのを楽しみにしています!

 

田村麻美

メール mami.oceanlily@gmail.com 

 


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Flower gate 〜その先に広がる世界〜

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妖精舞踏音楽会での個展“Flower gate”無事終了しました

 

心が静かで穏やかな、深い充足感に満ちています

 

イベントスタッフとして参加した5日間、素晴らしい出逢いや導きがありました

 

かっちゃん、mihoちゃんの暮らすKURIの森でのイベント

 

野外開催に向けて準備をしていたけれど、台風の影響を考えて急遽、旧江草中学校体育館でやることに

 

KURIの森の中にある、パレットで作られた可愛いおウチが本来の私の個展会場

 

体育館の一角に変更し、階段に沿って絵を並べ、ステージ脇には光の三部作を

 

すると図らずも、今回の個展のテーマ“Flower gate”に!

 

階段を上がってすぐの控え室に絨毯を敷き、聖なるお茶会を開催

 

大掃除をし、みんなでアイデアを出し合い、スタッフ、出展者の力が合わさり、体育館はあっという間に人々が集まり、笑顔が溢れる素敵な空間へ

 

準備をしながら少しずつ感じていた、この体育館でやることの意味

 

ライブが始まり、KURIの新曲「合わせ歌」に導かれるように、私の中で大きな気づきとなって、涙が溢れて溢れて...

 

今はまだ余韻にひたっています

 

Flower gate の先には、自分が思いもしなかった世界が広がっていました

 

素晴らしい方々と過ごした時間や気づきは、生きる力となる大きな大きなギフトとなりました

 

愛に満ちた豊かな経験をありがとう!

 

目に見えるもの、見えないもの、すべての存在に感謝します

 

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精一杯のアツい夏

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思い立って、実家のお墓詣りへ

 

二年、いや三年ぶりだろうか

 

暑い中、何周まわっても、自分の先祖のお墓が見つけられず、住職にお墓の場所を聞く

 

お花とお線香を手向け、先祖の方々や祖父母に、今の自分があることへの感謝を伝えた

 

父も夫も生きていた頃、母と四人でお墓詣りをして、韓国料理を食べ、四谷から新宿まで散歩をして、新宿御苑に立ち寄ったことを思い出した

 

その韓国料理屋は無くなっていたけれど、近くのお店でひとり亡き人たちをしのぶ

 

と言っても、本当に超暑くて飲みたいだけ(笑)

 

昼から美味しく生ビールをお代わりする幸せ!

 

山梨と銀座の個展に向けて、ストイックになり過ぎ、余裕のない今の自分

 

それは、祖父から続く、職人気質のせいか、良いところを見せたがる江戸っ子のせいか

 

先祖の皆様、今は亡き、私を愛して下さった方々

 

私は余裕がないほど、懸命に今を生きています

 

それがいいか悪いかなど分からないけれど、泣きたくなるほど今を精一杯生きていますよ〜

 

 

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