絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

ウエディング・ソング

これを書きながら、膝の上でくつろぐ猫に白ワインをこぼした。

水気を嫌う彼女は、迷惑そうな顔をして逃げ出した。


10代の頃からの親友が結婚する。先週、電話で報告をもらい、たけちゃんも喜んでいるね。生きているうちに報告が出来れば良かったのだけれどと笑っていた。

結婚式に呼ばれたら、私が斉藤和義の「ウエディング・ソング」を夫のギターの伴奏で歌おうなんて冗談交じりで話していたのだ。

 

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〜 Wedding  bouquet 〜

そんな出来事を別の友人に話そうとしたら、急に言葉が出なくなり涙がこぼれた。

別に悲しい訳ではない。すごく嬉しいことなのに得体の知れない感情が一気に込み上げ、嗚咽で息が出来ず、びっくりして焦ったら余計に呼吸が苦しくなった。

頭が痛くなるほど泣き疲れて、その晩はそのまま眠った。


思えば、亡くなった夫のことを話せる人も少なくなり、時間とともに良くも悪くも感覚は遠ざかり、リアルな彼の言葉や表情を思い出したのは久しぶりだった。

複雑に絡み合った、その思いに名前をつける事は難しいし、つける必要もないだろう。

自分というものを随分と知ったつもりでいたが、裏切られたというか、感情や記憶の深さを思い知ったとでもいうか。
 

 
そんなことがあった一週間。

ほんのりと葡萄の匂いのするクウが、大きなため息をついた。猫のため息はとても可愛い。

 

桜満開、とてもいい夜だ。

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この文章は2018年3月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

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ファインテング・ジョー 英雄の法則

人は誰しも本来の姿は英雄なんだ

 

今日偶然にFacebookで知った〈ファインテング・ジョー〜英雄の法則〜〉は

一歩前へ進む勇気と、素晴らしい気づきに満ちた映画だった。 

 

 

「生きるとは自分自身を知る旅だ。」

様々な経験によって、本来の自分に出会う、戻っていく。

そんなことを今朝思っていたのだ。

 

弱いと思っていた私という人間は、本来はとても強い存在なんだと気づき始めたところだった。

気づきの連鎖は、オセロが一手によって次々と裏返っていく様な感覚に似ている。

色々なことが腑に落ちて、弱さやユニークさも含めて自分を愛おしく感じて、自然と笑顔も増えた。

 

そして今後は、自分自身をどれだけ信頼出来るか、怖れをどう扱うかが課題だと感じていた。

そんな時に偶然出会ったこの映画に、扉を開く〈鍵〉ヒントがあった。

 

素晴らしい出会いに感謝!!!

 

有料ですがオンデマンドでも観られるようです。

https://www.findingjoe.jp/ondemand/

 

 

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花のように 風のように 海のように

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新作完成しました!

 


作品タイトル

花のように 風のように 海のように

 


サイズ 約270×224×20mm

使用画材 水彩絵具、鉛筆 木製パネルに紙貼

 


2020.02.12

 

 

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空と君のあいだに

「いくつもの叡智があるから大丈夫。」

歩いていたら、心にふとそんな言葉が浮かんだ。

そうか!私はひとりぼっちなんかじゃなく、私に連なる大いなる叡智と共にあるんだ。だとすれば本当に心強い。
 
 
先日、テレビを観ていたら、中島みゆきの「空と君のあいだに」をAIがカバーしていた。

この曲は好きで、今まで何度も聞いたり、口ずさんだりしている。

🎶君がすさんだ瞳で強がるのがとても痛い🎶

そのフレーズにハッとした。

夫が私に対して“今”感じていることだと分かった。

それと同時に、生前に交わしたある会話を思い出し、メッセージが余りにも的を得過ぎていて思わず笑った。

靄がかかっていた心に光が差し晴れていく。

歌そのものが、今の私へのエールだった。
 
 
昨年末、それまで目を逸らしてきた様々なことが露わになり、自分の弱さに直面した。

孤独感が強まり、もうこんなことで泣きたくない。自分を大切にしようと心に誓った。

そして、ここから十年を健やかに生きていくために、自分らしさとは何か、苦しめている思い癖や暮らしなどを見直していった。
 
 
今日、散歩中に大いなるものとの繋がりを感じたり、歌に励まされたりして

目に見えないものとのコミュニケーションは、こうしたカタチでやってくるのだと改めて認識した。

🎶ここにいるよ 愛はまだ
ここにいるよ いつまでも🎶

いつだって私たちに語りかけているんだね。

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スカーレット 心に炎を抱くもの

驚いた!何に驚いたって、NHK連続テレビ小説『スカーレット』の今朝のシーン。

ネタバレになります(しかも長文、録画を見ながら思わず書いた)
 
 
「うち、子どもの頃はお父ちゃんに断り入れてた。やりたいことあったら、きちんと話してお願いしますう言うてきた。

結婚してからはハチさんに。やりたいことあったらお願いします言うてきた。

そうやって、ずーっと生きてきた。子どもの頃からずっとや。」

「それが必要なかってん。」
 
節約するために、穴窯に必要な薪を山で拾いながら吹いてきた冬の風に

「ああ気持ちええな・・・。一人もええなあ・・・。」

やりたいことをやるのに断りなど必要ない心地よさに貴美子は気づいてしまう。
 
 
スカーレットは、戸田恵梨香演じる貴美子が、男性ばかりだった陶芸の世界で女性陶芸家の第一人者となる物語。

陶芸家の夫を立てて支えて来た貴美子だったが、自分の作品を作ることに没頭し、電気釜ではなく穴窯で薪を使って焼き上げることに夢中になる。

穴窯というのは、途方もなくお金がかかるらしく、最初は応援してくれていた陶芸家で夫の八郎も、2度の失敗に、穴窯をやめるように説得する。

貴美子は納得がいかず、意見のすれ違いから八郎は息子を連れて家を出てしまう。

心配と怒りで説得に来た幼馴染の友人に、貴美子は自分の胸の内をそう明かしたのだ。
 
 
貴美子のつぶやきは、私がずっと感じていたことと重なる。

自分がやりたいことをするのに誰の許可もいらない。相談は必要だけれど・・・

子どもだから、女性だからと、自分より大きく力のあるものに押さえつけられ、理不尽な思いをしてきた人はきっと多い。

それが、当たり前のように染み付き、本人すら気づけない自分を縛る縄になっている。

誰かに許しをもらい、認めてもらうために頑張る。

その相手が親から夫になったり、世間になったりするだけだ。

それに気づき、そこから抜け出そうとするのは相当大変なことなのだと思う。

私はこの気づきを人に話すことはあまりない。それぞれの家庭の事情もあるし、理解をあまり得られそうにないから。

だから、こんなドラマのやりとりがNHKで、しかも主婦が多く見ているであろう朝ドラで繰り広げられたことにとても驚いたのだ。
 
 
「目ぇ覚ませ!目ぇ覚ましてくれ!!」と何度も友人が貴美子に強い口調で語りかける。

夫を立てて頭を下げ、離婚するようなことにならないようにと心配する友人の気持ちはよく分かる。

だけれど、目を覚ましてしまったから、こうなってしまったんじゃないかと思わず言いたくなるのも脚本家の狙い通りか・・・。
 
 
このドラマは、貴美子と八郎が心惹かれていく様子に胸キュンしてしまい、途中から見始めた。

八郎沼と話題になる程、八郎と貴美子のやりとりにキュン死した女性が多いのだ。

でも最近、見るのが辛くなってきた。

心に炎を抱えた主人公が成長していく物語は、少女漫画チックな胸キュンとの同居は難しいのだろうか・・・

実在のモデルがいるこのドラマは更なる波乱がありそうで、物語と知りつつもまんまと胸を騒がされている。