絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

線の行く先

私が美しい曲線に魅かれる理由のひとつに、幼少の頃の体験があることに気づいた。

4歳の頃から小学校中学年まで、近所のお絵かき教室に通っていた。

まだ幼い頃、母が迎えに来るまでの時間などに、先生が画用紙にすっと線を描いて渡してくれる。

いくつもの曲線で区切られたそれを一生懸命にクレヨンで塗った記憶がある。

今でも不思議と曲線で画面を構成して、色分けする絵が多いのも、その体験の影響かもしれない。

中学生や高校生も美術学校に行く為に通っていたのだろう、教室には石膏像などがいっぱいあって、薄暗い教室にひとりでいる時は怖かった。

週一回、台に飾られた様々な静物を水彩絵の具で描いていた。たいてい先生は自宅スペースに居て、完成すると見せに行く。

薄暗い教室から、さらに暗い廊下を怖々と進み、扉をあけると急に視界が開け、緑豊かな庭に面した部屋は明るく、極彩色のオウムが居たのを覚えている。

思い返せば、曲線を多用した門や外壁はガウディの建築の様で、近所では異彩を放っていた。


私は幼い頃の記憶が少なく、小学校低学年の学校の先生の顔や名前も覚えていない。

美しいオウム、面白い外壁、先生が手品や紙芝居をしてくれたクリスマス会、暗くて怖い廊下...お絵かき教室の記憶もおぼろげだ。

けれど潜在意識には、美しいものや教えてもらったことが、たっぷりと蓄積されているに違いない。

 

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〈 蓮の花 制作過程 2018.09.10 〉

  

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