絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

ハワイ島 イルカ・クジラを巡る旅 その1

ワイ島イルカ・クジラを巡る旅〈2/15〜2/20〉その1

 

きっと休憩中なのだろう、ゆったりとイルカの群れが下を通り過ぎていく。青く透き通る海は底の方まで良く見える。

 

ハワイアンスピナーは御蔵島に棲むミナミハンドウイルカにくらべ、小柄で口先が細くスタイリッシュ。なんだかとても美人さんだ。

 

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連れて行ってもらったケアラケクア湾は、カラフルな魚が表情まで見てとれるほど近くでたくさん泳いでいる。

 

二年前の6月に初めて御蔵島で野生のイルカと泳いだ。日本に野生のイルカが棲んでいることに驚き、海や森、自然が見せてくれる豊かさに魅了された。

 

海を泳いでいると、心に湧いてくる想いは「ありがとう」だ。それは具体的に説明できることばかりではなく、言葉に言い表せないものを含んでいる。

 

思っているだけでなく、気づけはシュノーケルを口にしたまま、よく声に出してしゃべっている(笑)

 

日本語でありがとうと言っているのだが、御蔵島のイルカもハワイ島のイルカにも、樹や鳥にもちゃんと届いているだろう。

 

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美しい色とりどりの魚を見ていたら、亡き夫と何度も訪れた沖縄県宮古島の海を思い出した。

 

結婚当初から心臓の悪かった夫とは、海外旅行に一緒に行ったことがない。

 

宮古島でもツアーに参加したりはしなかったが、浜からのんびりシュノーケルを楽しみ、綺麗な魚と泳ぎ、美しい海を堪能した。

 

ありがとうには、「今ここ」に居ることへの感謝も含まれる。過去のあれやこれが無ければ、私は今ここに居ないと思うからだ。

 

寝不足のせいか朝から頭が痛く気持ちが悪かったのだが、海からあがったら痛みが無くなっていた。海はいつも私に元気をくれる。

 

ふと、夫は私を通して今日の景色を楽しんでいる様な気がした。

 

いつかまた逢えたときに報告が出来るように、たくさんの経験を積もうと思うことはある。けれど体験を共有している感覚になったのは初めてだ。

 

猛スピードで港に帰る船の中、静かに涙がこぼれ落ちた。

 

つづく

 

 

この文章は2018年2月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

写真はこの素敵な旅を提供してくれた、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さん撮影です。HP・ブログはこちら

 

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