個展を無事に終えることが出来て、心底ほっとして今日は昼までゆっくり寝た。
ここ数日は、お求め頂いた作品の発送準備や、事務的な作業をしている。
個展の開催を決めた際に、多くの方から「成功をお祈りしています。」「成功だけをイメージしてね。」と言ってもらった。
私の中で、「成功とは何だろう。」と心の中に静かな問いが生まれた。
経済社会で生きる上で、絵が売れることが分かりやすく成功だろう。
事実、今回の個展で作品をお求め頂いた時は、スキップするほど小躍りするほど嬉しかった。
憧れの銀座で個展を決めたものの、誰も来てくれなかったらどうしよう。一枚も絵が売れなかったらどうしよう...
江戸っ子で見栄っ張りな私としては、それが一番の恐怖だった。
生きていて、救われたと思う瞬間がある。
絵や詩、文章が誰かにのもとへ届き、心を震わせ、その反応が返って来た時だ。
今回の個展でも、Facebookの普段の投稿でも、それぞれの心のうちに起こったことをコメントやメールで伝えて下さる。
わけもなく涙がこぼれた。封じていたものを呼び起された。表現してくれてありがとうと言ってもらう。
表現するものにとって、こんなに嬉しいことはない。
個展の期間中、絵を通してエネルギーの交換、循環をしているのだと気づいた。
お求め頂いた方の家で新たなエネルギーの展開をすることもあれば、会場、あるいはWEB上で見た方に届き、心や言葉の交流として展開する。
目に見えるもの、見えないもの。エネルギーの循環。
オープニングライブでは、音楽や、いらした方のエネルギーが合わさって、その力は空間や場を変えるほどであることをアートの持つ可能性を教えてもらった。
自分のうちに湧き上がることを表現して、心を響かせ合う。
側にいる人と心を通わせ、笑顔になったり、涙したり。時には違和感や怒りとして影響し合う。
生きることそのものがアートで、人は誰しも否が応でも表現者だ。
今回の個展を通じて、共鳴出来る方々に出逢えたことは大きな財産だ!
大成功で個展を終えられたということだろう。
しかし、自分の営業能力の無さには心底呆れた。
友人に対しては、購入したい気持ちを止めてしまった感すらある。
なぜだ?なぜなんだ???
私の謎の態度をよそに、絵をお求め下さった方、オーダーのご依頼がなかったら、どうなっていたのか…
思い切って購入して下さった方のお陰で、表現者としての自覚、更なる挑戦への勇気をもらう。
遅刻しそうになりながら、ノーメイクで銀座に通い、くたびれた日にはジーンズにスニーカーという姿に作家と気づいてもらえないなどなど、相変わらずのマイペースっぷりを笑われた。
大事な反省点として、タイトルの下に鉛筆で書いた価格が見えづらかったらしい。
何人もの方から、販売はしないのと聞かれ、4日目の朝にマジックで書き直した。
気になった絵があった皆さま、個展が終わっても絶賛販売中ですよ〜(笑)
お気軽にお問い合わせ下さい!
日々心を震わせながら、良い作品を生み出していこうと思います。
すごい長文になってしまった。最後まで読んでくれて本当にありがとう!!!