絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

原点回帰

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iPhoneを修理に出すため、新宿のApple Store
前日に予約していたのでスムーズに進行。固定電話を持っていないから、当日中に受け取れるのは本当に助かる。
ふと思い立ち、修理を待っている間に、祖父母のお墓参りに行くことにした。
父方の先祖のお墓は四谷三丁目にあって、家族でお墓参りをした後は、散歩がてら新宿までよく歩いていたのだ。
たい焼き屋さんを見つけ頬張りながら歩く。皮が薄くてカリッとしていて美味しい。
一人で来るのは二度目、方向が合っているか少し不安だったけれど、見慣れた景色に出て安堵し、いつも通りお岩水かけ観音のある丸正スーパーでお花を買った。
まずはさっと掃除をして、お花をたむける。
お線香を立てようと、束になった包みを剥がした途端に火が勢いよく燃え出した。
炎にビビりながら、何本もバラバラと落としつつ、何とかお線香立てに入れた。
この際マナーは無視して息を吹きかけるも、ボウボウとお線香は燃え続ける。
菊の葉っぱをムシり取り、お線香の上から抑えてやっと鎮火...
お寺についてすぐに、お線香に機械で火をつけてもらっていた。
束になったまま静かに煙を出していたが、包みを解いたことで酸素が一気に供給されて勢いがついたのだ。
そりゃそうだわな。勉強になりました(笑)
気づいたら、手作りのお気に入りのスカートに穴が空いていた。まぁ、火傷しなくてよかったと思うことにしよう。
さっきまで「マミ、ひとりでお墓参りに来てエラいでしょ!」と内心得意になっていたけれど、お線香にプチパニックになっている私を見て、ご先祖さまもさぞかし笑っていることでしょう...
思い付きのつもりだったけれど、全ては計画通りだったのかも。
家を出てすぐ、バスの中で見かけたお婆さんの手押し車に、可愛い手作りのリボンの飾りが付いていた。
同じようなリボンを祖母と一緒に作ったショートパンツに付けたなと思い出していたのだ。
左右のポケットに、同じ生地でリボンを作って付けようと言ったのは私のアイデア
多分、小学校2年生くらいかな。水色に白の縞が入った美しい生地だった。もしかしたら着物の布だったかもしれない。
そして、お寺の入り口に咲いている紫陽花を見て、中学生の頃にパステルで描いた紫陽花の絵のことも思い出した。
自分で見つけた方法で描いた抽象的な絵を祖母は斬新だとすごく褒めてくれ、その絵は全国のコンクールで入選した。
自信と希望に満ち溢れていた頃。
お墓参りを終えて遅いお昼を食べながら、そんな祖母との思い出に浸る。
着物の模様師だった祖父が亡くなった後も、細々と呉服の仕事を続けていた祖母の家に遊びに行くと、端切れで何かを作ったり、拾った落ち葉に染料をつけて型押ししたスカーフを見せてくれたりした。
小さな頃は姉と一緒に、反物の芯をマイクに見立てて、歌って遊んだな。
お墓参りをして思うのは、いのちを繋いでもらって今があると言うこと。こうしてお墓参りに来られることのありがたさ。
しっかりと今を生きていかなきゃな。
たくさんの素敵な時間を思い出し「もっと無邪気に、遊ぶように生きれば良いのさ」と背中を押されたような気分だ。
 
デジタル絵日記は #goodnotes5 #ipadmini5 で作成
 

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