子どもの頃の環境も、これまで身に起きた出来事も、あまり恵まれた方ではなかったけれど、おかげで私の能力は高まり、魂は磨かれていったのだと思う。
お金をかけずに、周りにあるものを工夫して遊ぶことが当たり前だったから、不十分さは創作の原動力であったり、思わぬ発見に結び付いたりする種だと知っている。
不幸と思える出来事も、それを受け入れ進むことで、見えてくる景色や豊かさがあることも分かった。
目に写る全てを問題と取ることも出来るし、いい人生を送るキッカケにすることも出来る。
もちろん遠回りや、やさぐれたりもした。臨床心理士やヒーラーさんのお世話になったり、紆余曲折があって今に至るけれど、無駄なことなどなかったと思う。というか、無駄にしないと決めればいい。
自己否定や自己憐憫も仕方がないが、ある程度やって気が済んだら、さっさと切り替えて、朗らかさやユーモアを持って、目の前の状況をいかにプラスに変換させるかに意識を向ける方が健全だ。
人生は料理に似ている。足りないものを嘆いていては、美味しい料理は作れない。
自分という素材、状況をどう活かすかは自分次第。
意外な組み合わせが最高のマリアージュとなったり、マイナスと思える点がアクセントとなったり、深みになったりするのだから、状況を見極めアイデアや工夫でどう調理するかが腕の見せ所で、何度だってトライアンドエラーすればいい。
人生はセルフプロデュースで、いくらでも面白くなるんじゃないだろうか。
少しスピリチュアルな視点になるが、生まれる前に青写真を決めてきたとすれば、起こる出来事に対処できる設定なはずで、自由意志によって必ず良い方向に進むことができるはずだ。
一見マイナスに思える資質やものごとも、全ては良きことのために在るような気がする。
「問題なんて何もない」
そんな思いが心に湧き上がってきて、美味しい料理にするのも、美しい物語を紡ぐのも自分次第なのだと感じている。
〜 One〜
サイズ 約270×224×20mm
使用画材 水彩絵具、墨、鉛筆 木製パネルに紙貼
2020.02.26
ネットショップOceanlily
https://www.facebook.com/mami.oceanlily
お問い合わせ
メール mami.oceanlily@gmail.com