辛いことが重なり、生きているのが苦しく、人に会うのも話すのも嫌になってしまった時期がある。
喉にずっと何かが詰まったようで、もちろん上手く笑えない。
胃カメラを飲んでも、頭痛や吐き気、手の痺れで検査をしても、ハッキリとした異常は見つからなかった。
ある時、掃除をしながら、なんとなく聴いていた曲の歌詞にハッとした。
「ありとあらゆる種類の言葉を知って、何も言えなくなるなんて、そんなバカなあやまちはしないのさ」
小沢健二 ローラースケートパークの一節だ。
すごいな〜すごいよね。私は衝撃を受けた。
あらゆる経験をして、言葉の本当の意味を知ったのなら、顔を上げて語りだそう。そう思えた。
辛い経験をしたからこそ、生まれる表現がある。
何も言えなくなるなんて本当にバカだ。言葉を紡ごう、笑って生きよう。
赴くままに動き出し、心揺さぶられるままにSNSで想いを吐き出し、昇華するように絵を描いて今の私がある。
身近に分かり合える人が居なくとも、SNSという果てしない海原には、感性に共鳴してくれる人が居る。
厳しい現実に打ちひしがれて、身動きが取れない時もあるけれど、どんなことにも希望の種がある。
今苦しい想いを抱えている人がいたら、闇の中から光を見いだす力、現実を受け入れて立ち上がる力が、自分にちゃんと備わっていることを思い出してほしい。
そして幸も不幸も、人間のちっぽけな頭では判断できないことだらけ。
できるだけ大らかに、思い煩うことなく、ご機嫌で生きていった方が、人生はお得だ!
歌に励まされたように、私は私の表現で、誰かの心を少しでも軽くできたらいいなと思う。
花のように
風のように
海のように
生きるを笑おう
生きるをあそべ
絵と文 田村麻美 Mami Tamura
作品タイトル 花のように風のように海のように
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