イルカと泳ぐ!ドルフィンリトリート御蔵旅〈2017.6.12〜16〉
「大きな節目となるだろう。」そんな予感を抱きながら始まった御蔵島の旅。
たくさん笑い、たくさん食べて、クタクタになるまで遊んだ。
スケッチブックを持って行ったが、イルカも風景も描く気になれなかった。
自然が放つエネルギーは強大で、自分の画力では捉えきれない。自分の小ささを感じていた。
朝の散歩の途中、神社の境内に咲いていたドクダミをスケッチしたが、白く小さな花でさえ、こちらの勝手な解釈で描いてはいけないような、そんな気高い空気をまとっている。
ドルフィンスイムのボートの上、自然がつくり出した荒々しい山肌、海の強いうねりに、ただ美しく癒されるだけではない、自然の底知れないエネルギー、言葉を当てはめれるとすれば「畏れ」のようなものを感じた。
ふと、私も自然の一部であるならば、自分の内にも予想をはるかに超えた、底知れない力があるのではないか・・・そんな思いが浮かんだ。
相反する、あらゆるすべてを飲み込んで調和する、人知を超越したエネルギー。
それは外側に広がる世界でのことだけではなく、己の内側にもあるはずだ。
神秘ともいえる宇宙の営みを信頼し、委ねていいのではないか。
思い煩うことですら贅沢で、すべては必要な経験だと思えるようになった私は、愛おしいと思える人や時間が増えていった。
私は大丈夫。どんどん動いて、変化していこう。
そんな気づきにあふれた旅
一緒に旅した仲間はみな、心優しい繊細さと、ひとりでの参加を決めた強さを持ち合わせた素敵な人たちだ。
くだらないことで大笑いし、自然が見せる小さな美しさを見つけては共有し、心の痛みや感動を分かち合う。
自然と触れ合ううちに、気心が知れた友のような信頼感が生まれた。
イルカのいる海、豊かな循環を教えてくれる森の中で、自分という存在を感じる贅沢な時間。
目に見えるもの、見えないもの、すべての存在に感謝があふれる。
素晴らしい旅をどうもありがとう。
この文章は2017年6月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。
写真はこの素敵な旅を提供してくれた、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さん撮影です。HP・ブログはこちら