絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

ハワイ島 イルカ・クジラを巡る旅 その3

ワイ島イルカ・クジラを巡る旅〈2/15〜2/20〉その3

 

 

ザトウクジラが泳ぐ姿を初めて見た。

 

胸びれが見えてから尾びれが現れるまで、ゆったりとした時間が流れ、その優雅な動きに驚いた。

 

何度も胸びれを大きく高く上げ、まるで私たちを歓迎してくれているようだ。

 

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ワイ島滞在4日目のドルフィンスイムは幸運なことに、どこを見ればいいのか分からないほどイルカに囲まれた。

 

唄声が耳に残り、姿が見えなくなっても、音が水面を伝ってくるのか幻想なのか分からなくなる。

 

メアジの大群とも一緒に泳がせてもらう。その姿はレオ・レオニが描く「スイミー」そのもので、まるで大きな生き物のように群れで動く不思議な世界を垣間見せてもらった。

 

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笑いと気づきにあふれた旅。部屋で夕飯を食べ飲みながら、夜遅くまで様々なこと語り合った。

 

誰かが話すことを自分のこととして感じ、それによって自分が話すことも、相手に言っているようで、私自身に言っているのだと気づく。

 

自分と相手との境目が薄まり、今ここでありながら過去と未来の自分との対話、同じ課題を持った魂の表と裏を垣間見るような感じがした。

 

旅の途中、心を大きく揺さぶられ、涙があふれた瞬間があった。

 

その時はなぜだか分からなかったが、帰りの飛行機の中でその理由が分かった。

 

私は今世、何としてでも最期まで生き切ろうと思って生まれたのだと確信した。

 

生きるとはどんなに不条理で、この世は残酷に思えても、それを知ってなお、それでもより善く明るさをもって全うしようと決めて生まれて来たのだと。

 

生きるのが苦しく、消えたいと癖のように思っていた時期があったけれど、それは「生きる」とういことへの希望が大きいからこその闇であったのだろう。

 

自然からたくさんの事を学び、素敵な人たちと出逢い、色々な体験を積むうちに、気づけは死に憧れる気持ちが無くなっていた。

 

闇が光に転じたのか、混沌をゆくのか分からないが、自分の魂のたくましさを信じよう。

 

今回のハワイ島の旅は、魂の源に触れる旅になった。

 

気づいたことを現実に添わせながら一歩ずつ丁寧に生きよう。

 

たくさんの気づきをくれた旅の仲間、お世話になった方々、本当にどうもありがとう。

 

人生という名の旅はつづく。

 

目に見えるもの見えないもの、すべての存在に感謝します。 

 

おわり

 

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この文章は2018年2月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

写真はこの素敵な旅を提供してくれた、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さん撮影です。HP・ブログはこちら

 

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ハワイ島 イルカ・クジラを巡る旅 その2

ワイ島イルカ・クジラを巡る旅〈2/15〜2/20〉その2

 

水面をのぞき込むと空が映っていて、どこまでも深く果てしない反転した「もう一つの世界」があるように思えてくる。

 

何かの拍子に波紋が広がる。いくつもの波紋が干渉し合い、景色がゆがむ。まるで私の心のようだ。

 

見上げれば空高く伸びる樹々と美しい空

 

はたして私はこの世界の実相をちゃんと見ているのだろうか。

 

水に心ひかれ、目に見えるもの見えないものに想いを馳せる。

 

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ワイ島滞在3日目、ボルケーノに行く予定だったが、天候の関係で変更になった。

 

天候に限らず、人生には「必要な時に必要なことが起こる」ということが身にしみて分かるにつれ、どんな時も楽しめるようになってきた。

 

偶然など何ひとつなく、一緒に過ごし話をするごとに、なぜこの場所にこの仲間で「今ここ」に居るのかが分かるようで、その不思議さに驚きと畏れのような気持ちが湧く。

 

そう言うと格好がいいのだが、たいていは誰かのくだらないギャグや、あふれ出るどうしようもなさを笑い合っている。

 

心置きなく過ごすことで、どんどん素直に軽やかになっていく。

 

雨なら雨を楽しみ、少しの時間でもと海に入り、夕陽を待ち、ご褒美のような星空に息をのむ最高の一日となる。

 

魂の目的なんて、大それたことではなく、水面の小さな一滴、その場の小さな光になることではないのかと、酔っぱらった頭にそんなことが浮かんだ。

 

 

つづく

 

 

この文章は2018年2月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

〈ハワイ島 イルカ・クジラを巡る旅〉は、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さんのツアーです。HP・ブログはこちら

 

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ハワイ島 イルカ・クジラを巡る旅 その1

ワイ島イルカ・クジラを巡る旅〈2/15〜2/20〉その1

 

きっと休憩中なのだろう、ゆったりとイルカの群れが下を通り過ぎていく。青く透き通る海は底の方まで良く見える。

 

ハワイアンスピナーは御蔵島に棲むミナミハンドウイルカにくらべ、小柄で口先が細くスタイリッシュ。なんだかとても美人さんだ。

 

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連れて行ってもらったケアラケクア湾は、カラフルな魚が表情まで見てとれるほど近くでたくさん泳いでいる。

 

二年前の6月に初めて御蔵島で野生のイルカと泳いだ。日本に野生のイルカが棲んでいることに驚き、海や森、自然が見せてくれる豊かさに魅了された。

 

海を泳いでいると、心に湧いてくる想いは「ありがとう」だ。それは具体的に説明できることばかりではなく、言葉に言い表せないものを含んでいる。

 

思っているだけでなく、気づけはシュノーケルを口にしたまま、よく声に出してしゃべっている(笑)

 

日本語でありがとうと言っているのだが、御蔵島のイルカもハワイ島のイルカにも、樹や鳥にもちゃんと届いているだろう。

 

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美しい色とりどりの魚を見ていたら、亡き夫と何度も訪れた沖縄県宮古島の海を思い出した。

 

結婚当初から心臓の悪かった夫とは、海外旅行に一緒に行ったことがない。

 

宮古島でもツアーに参加したりはしなかったが、浜からのんびりシュノーケルを楽しみ、綺麗な魚と泳ぎ、美しい海を堪能した。

 

ありがとうには、「今ここ」に居ることへの感謝も含まれる。過去のあれやこれが無ければ、私は今ここに居ないと思うからだ。

 

寝不足のせいか朝から頭が痛く気持ちが悪かったのだが、海からあがったら痛みが無くなっていた。海はいつも私に元気をくれる。

 

ふと、夫は私を通して今日の景色を楽しんでいる様な気がした。

 

いつかまた逢えたときに報告が出来るように、たくさんの経験を積もうと思うことはある。けれど体験を共有している感覚になったのは初めてだ。

 

猛スピードで港に帰る船の中、静かに涙がこぼれ落ちた。

 

つづく

 

 

この文章は2018年2月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

写真はこの素敵な旅を提供してくれた、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さん撮影です。HP・ブログはこちら

 

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旅が教えてくれたこと

カンボジア八ヶ岳波照間島御蔵島屋久島...

 

旅した土地はみな、美しい自然と豊かな水にあふれていた。

 

 

生命の根源の水

私たちの周りにいつもある水

それはカタチを変え循環する魂

繰り返すエネルギーのサークル

 

 

様々な経験がしたくて、意気込んで生まれてきたのだ。

 

けれども、私は苦しさや悲しみの方が慣れ親しんでいて、つらい過去を隠れ蓑に変わるのが怖いと駄々をこねていた。

 

人から嫌われることも、好かれることも怖かった。

 

御蔵島のイルカのいる海が、この世界の美しさと私もその一部であることを教えてくれた。

 

屋久島の雄大な自然と奏でられる音楽が、私の中にある根源的な生命力を思い起こさせてくれた。

 

私を受け入れ愛してくれた人たちが、素直にそのままで生きる心地よさと、自分の内なる力に気が付かせてくれた。

 

誰にも傷つけることなど出来ない輝く魂

誰にも縛ることなど出来ない自由な心

 

自分から、あふれ出るものを信じよう

 

過去にとどまることのないように

自分を人に明け渡すことのないように

 

何度も何度でも

 

自分を信じると決意しよう!!!

 

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この文章は2016年5月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

 作品タイトル 「Circle」

作品サイズ 約53×41cm

使用画材 パステル・墨

制作年数 2017.05.04

 

 

Facebook 田村麻美

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光の種

私を変えてくれたのは、私を変えようとはしない人達だった。

 

カウンセラーさんをはじめ、私を力付けてくれた人達は、悩んで立ち止まり続ける私を認め、自ら気づき変わっていくのを信じて待っていてくれた。

 

誰もが、それぞれに必要な経験をし、自らの力とタイミングで変わって行くことを知っているからだろう。

 

憧れるような存在として在ることでしか、本当の意味で人が人に教えられることなど無い気がする。

 

その人の在り方が光の方向を示し、言葉にはならない何かを伝え、結果として人を変えていくのだと思う。

 

私はたくさんの素敵な人達から、様々な光の種をもらった。

 

長い月日を重ね、どんな風に育つだろう。

 

  

先行く人はまるで蛍のようだ。

 

暗闇の中で光る蛍のように、自らの光で人を導く。

 

美しく清らかな場所はこっちだよと。

 

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この文章は2016年8月、Facebookに投稿したものを加筆・修正したのもです。

 

 

作品タイトル 「灯り」

作品サイズ 約40×32cm

使用画材 パステル、墨

2018.03.27

 

 

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鏡 〈詩・絵〉

誰かを非難することは

自分を非難することだ

 

自分の中にある同質なものを排除し

自分を正当化しようとする行為だ

 

反面教師というけれど

私は何かを勘違いしたらしく

制約ばかりの狭い世界の住人になってしまった

 

誰かを否定することは

自分を否定することだ

今の私の中にあるもの

かつての私の中にあったもの

長い転生でやってきたであろうこと

今はまだ知らない新しい世界

 

自分の自由と経験と同じように

相手の自由と経験も尊重しなくては

 

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今はまだ頭でっかち

綺麗事で難しいけれど

心が揺さぶられ波立つけれど

 

それはきっと自分のため

 

過去の出来事を受け入れるため

 

私の中のありとあらゆる可能性と多様性のため

 

誰もがみな旅の途中

 

あらゆる制限を愛で溶かして

すべてを緩やかに抱きしめたい

 

誰かをそのまま愛おしむことは

自分をそのまま愛おしむことだ

 

 

作品タイトル 「鏡」

作品サイズ 約15×15cm

使用画材 パステル、墨

制作年数 2017.03.23

 

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バカで愛される天才~不完全でいて完璧~

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愛されるバカより、嫌われる天才になりたい

 

画家になりたかった10代の頃、尖って言っていた言葉だ

 

バカで愛される天才になりたい

 

今はそう思っている(笑)

 

麻美ちゃんだから、しようがない

 

どうしようもないところを、そんな風に面白がられ愛されたら最高だ!

 

人はきっと生まれながらに、それぞれに備わった才能があって

 

自分を活かす場所と仲間を見つければ

 

あるいは、本来の自分でいると心に決めさえすれば

 

もてる力を発揮し、足りない部分を互いに補いながら

 

生き生きと素直な自分で愛し愛される気がする

 

私はもう、苦しさと我慢を伴う場所にはいられない

 

自由に行きたい場所と仲間を選べること

 

不完全なこの自分で生きるしかないと開き直れたこと

 

それが大人になって良かったことだ

 

不完全でいて完璧

 

矛盾をはらみながら、すべてを包み込む混沌とした

 

そんな優しい世界に私達はきっと生きている

 

この文章は2017年3月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

作品タイトル 「翔」

作品サイズ 約67×51cm

使用画材 パステル・墨

制作年数 2017.03.13

 

 

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