絵と言葉と

生きることはアートだ。生きるを笑おう、生きるを遊べ!

生命のサークル

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空と海がまじるところ

 

美しく光るあのあたり

 

何かがあるような気がして

 

心はすっと惹かれていく

 

 

死は特別なことではない

 

水がかたちを変え循環するさまに

 

繰り返す魂のサークルを思う

 

 

先に逝った大切な人も

 

きっと水の一滴なのだ

 

私もかつては姿を変え

 

幾度も今ここではないどこかで

 

エネルギーのひとつであっただろう

 

 

生きているって不思議だ

 

生きるって面白いね

 

だんだん記憶が薄れていくよ

 

きっとそれを喜んでいるね

 

自分を愛するということは

 

あなたを愛するということ

 

なんだかそんな気がしてきたよ

 

元気にやっているよ

 

きっとまた逢えるよね

 

たくさんの愛をありがとう

 

 

この文章は2017年6月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

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個展のお知らせ 2018年9月

銀座のギャラリーで個展をやります!

 

Galerie lã ギャルリー ラー(銀座一丁目駅すぐ)
2018年9月17日(月・祝)~23日(日)

初日の夕方からは、大好きなミュージシャン、KURI(Katsu&Miho)によるオープニングライブもあります。

・詳細は決まり次第、追ってお知らせ致します。

ギャラリーの入っている奥野ビルは80年前に建てられ、民間の住居としては初めて設置されたエレベーターは、手動式で今も現役。

随所にこだわり抜かれたデザイン、継ぐ人たちによって守られ、新しい風によって変わり続けて来た、歴史ある美しい建物です。

そんな場所で絵や音楽、人びとが集い、どんなことが繰り広げられるのか、とても楽しみにしています。


そして今日は誕生日!43歳になりました。

私は少し前まで、生きることが苦しくて仕方がなかった。

人との出逢いや、様々な経験によって明るく笑えるようになった今でも、少しバランスを崩すと過去の出来事を言い訳に逃げ込む癖がある。

新しいことを始める時は、挑むような気持ちになり、もっと軽やかに生きられたらいいのにと自分でも呆れる。

でも人は、今までの出来事によって形成されていると同時に、過去にどんなことがあったとしても、「今ここ」においては、何を選択するも自分次第で、見える景色を変えることが出来る。

どんどん、未知なる出来事に遭遇して、変わり続けよう。そして、それを面白がろう。

やりたいように自由に生きられる時代が来たことを私は私自身に証明しようと思います。

 

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イルカと泳ぐ!ドルフィンリトリート御蔵島

イルカと泳ぐ!ドルフィンリトリート御蔵旅〈2017.6.12〜16〉

 

 

「大きな節目となるだろう。」そんな予感を抱きながら始まった御蔵島の旅。

 

たくさん笑い、たくさん食べて、クタクタになるまで遊んだ。

 

 

スケッチブックを持って行ったが、イルカも風景も描く気になれなかった。

 

自然が放つエネルギーは強大で、自分の画力では捉えきれない。自分の小ささを感じていた。

 

朝の散歩の途中、神社の境内に咲いていたドクダミをスケッチしたが、白く小さな花でさえ、こちらの勝手な解釈で描いてはいけないような、そんな気高い空気をまとっている。

 

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ドルフィンスイムのボートの上、自然がつくり出した荒々しい山肌、海の強いうねりに、ただ美しく癒されるだけではない、自然の底知れないエネルギー、言葉を当てはめれるとすれば「畏れ」のようなものを感じた。

 

ふと、私も自然の一部であるならば、自分の内にも予想をはるかに超えた、底知れない力があるのではないか・・・そんな思いが浮かんだ。

 

相反する、あらゆるすべてを飲み込んで調和する、人知を超越したエネルギー。

 

それは外側に広がる世界でのことだけではなく、己の内側にもあるはずだ。

 

神秘ともいえる宇宙の営みを信頼し、委ねていいのではないか。

 

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思い煩うことですら贅沢で、すべては必要な経験だと思えるようになった私は、愛おしいと思える人や時間が増えていった。

 

私は大丈夫。どんどん動いて、変化していこう。

 

そんな気づきにあふれた旅

 

一緒に旅した仲間はみな、心優しい繊細さと、ひとりでの参加を決めた強さを持ち合わせた素敵な人たちだ。

 

くだらないことで大笑いし、自然が見せる小さな美しさを見つけては共有し、心の痛みや感動を分かち合う。

 

自然と触れ合ううちに、気心が知れた友のような信頼感が生まれた。

 

イルカのいる海、豊かな循環を教えてくれる森の中で、自分という存在を感じる贅沢な時間。

 

目に見えるもの、見えないもの、すべての存在に感謝があふれる。

 

素晴らしい旅をどうもありがとう。

 

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この文章は2017年6月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

写真はこの素敵な旅を提供してくれた、ネイチャーガイド風の道、人見道夫さん撮影です。HP・ブログはこちら

 

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大いなるものに導かれ

私は、最愛の夫と四年程前に死別をしている。

 

精神的にかなり依存をしていたので、立ち直るのはずいぶんと大変だった。

 

私にとって夫の存在は、親友であり父の様でもあった。

 

彼にまつわる人間関係とその周りの出来事が自分の世界のほとんどであったため、別れは強制的に「私の世界」をがらりと変えた。

 

放り出された世界で、日々の出来事に翻弄された。そんな中で、自分自身と向き合うことは、痛みと苦しさを伴った。

 

それでも、「出逢いも別れも同等に素晴らしい。」と言えるのは、別れによって多くの事を学び、人生がより豊かになったからだ。

 

夫の死の半年後に私の父も亡くなった。精神的にすっかり参ってしまった私は、臨床心理士のカウンセリングを受けた。

 

話をする中で出て来たことは、夫への想いや悲しみよりも、意外なことに、小さな頃からの親への不満、生きることの苦しさ、トラウマになっている出来事についてだった。

 

そんな最中、子どもの頃に起きたトラウマを刺激する話を聞いたり、行かなければならない場所で、それを彷彿させる事件が起きたりと、偶然とは思えないことが続いた。

 

それに向き合い、人に話を聞いてもらったり、助けを求めることによって、気づけば長いあいだ心を締め付けて来た、トラウマが気にならなくなっていった。

 

大きな流れの中で、その出来事を振り返ってみると、大いなる存在の計らいのようなものを信じるよりほかない。

 

自分の意思とは別の何かと、より善く生きたいという願いの連鎖によって、「今ここ」に存在していることが分かる。

 

今の自分は、四年前と別人の様に感じる事がある。

 

だから夫をどんなに愛していたとしても、それはその時点での最善最良であって、もう完全に終わってしまったのだと素直に思う。

 

懸命に生き、必要な体験を互いにし尽くした。

 

今の自分を支え、ともに過ごす人たちは、辛い別れを経たからこそ出逢えたものだ。

 

生きていれば楽しい事ばかりではないけれど、色々な感情や様々な出来事によって、人生はより豊かに味わい深くなっていく。

 

重ねた愛おしい時間が自分を創っていると同時に、新たな出逢いにより変わり続ける。

 

その面白さに、ようやく気がつき始めたところだ。

 

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この文章は2018年2月、Facebookに投稿したものに加筆・修正したものです。

 

作品タイトル 「空へ」

作品サイズ 約53×31cm

使用画材 パステ

2017.11.13 

 

 

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memento mori

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枯れない花がないように

 

誰しも人は必ず死ぬ

 

メメント・モリ

 

死を想え

 

鮮やかに彩り動き始める

 

生のために

 

 

作品タイトル 「memento mori

作品サイズ 約45×37cm

使用画材 パステル、墨

2018.05.15

 

 

 

自分の葬式を描いてみたいと思っていた。

 

生きるために、一度死ぬ。

 

どう生きるかを考えたとき、誰もが「死」について想いを巡らせるのではないだろうか。

 

この絵は額装すると、ガラスの反射により中央に顔が映り込む構図になっている。

 

最期の時に想いを馳せ、新たな視点で日常を眺めてみようと思う。

 

 

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